22│08-09│I'm In Love With You

■某日
 PUNPEEとBIMによる新作EP「焦年時代」のリリースライブのためZepp Hanedaへ。Zepp Tokyoと新木場スタジオコーストがなくなってしまったため必然的にZepp Hanedaに来る機会が増えているが、天空橋と言われても未だにピンとこない。HANEDA INNOVATION CITYとして再開発の真っ最中ではあるのでここも徐々に賑やかになってくるのかもしれないが、今のところはアクセスが微妙に悪い上に何もないというイメージが頭の大部分を占めている。でもこうした再開発や街の変化は受け入れざるをえないことなので、潔く羽田空港行きの電車に乗る。
 エントランスではフジロックPUNPEEのステージにも登場していた亀(名前はまだない)が迎えてくれた。近くで見ると結構かわいい。ライブは当日券も出ていたようだが、見る分としては快適なジャストな客入りだった。

 河川敷をイメージしたセットに浴衣を着た二人が登場。EP『焦年時代』からの新曲に加え、お互いのソロ曲、"Veranda"や"ODDTAXI"、"サマーシンフォニー"のスペシャルRemix、in-dとOMSBとVaVaにZEEBRA一十三十一がゲストで登場するなどエクスクルーシブ感の強い"夏"と"ノスタルジー"を感じさせるライブだった。
 BIMとin-dの10年以上前の映像から2人でTHE OTOGIBANASHI'Sの"Fountain Mountai"と”Pool”を披露した時、大阪から東京に出てきて数年が経ち、ヒップホップのライブに行き始めた当時のことを思い出しめちゃくちゃ懐かしい気持ちになる。気が付けば来年で東京に出てきて10年が経つ。そもそも学生時代は自分がヒップホップのイベントに行くようになるとは想像すらしていなかった。時の流れをいつも以上に感じて、あの頃から見れば結構遠くまで来た気分になる。

 終演後、インスタのフォロワーの人が同じライブに来ていることを知るもメッセージを送るか悩みに悩み、結果送らないことにした。自分から会いましょうと言って相手が誰か他の人と来ていた場合、非常に気まずいし恥ずかしいし居心地が死ぬほど悪い。あと自分は昔the HIATUSのライブで「お一人ですか?」と声をかけてきた女子大生と仲良くなるも『おれは女の子と出会うためではなくライブを見るために来たんだ!』と謎の意固地をこじらせ連絡先も聞かずに別れたような硬派な人間だから(35マス戻る)。
 蓋を開けると相手も連絡しようかと思っていたらしく本当にしくじった。今後もし「進むか退くか」の2択で悩んだらもう全部進むよ。当たって砕けろと言うらしいから、その時は砕けた骨はどうか拾ってほしい。

■某日
 The 1975の新曲"I'm In Love With You"を聴く。先日のサマソニで初披露された瞬間からリリースされるのをずっと待っていた1曲。この曲がリリースされてからはほぼこれしか聴いていないと言っても過言ではない。最初はライブで聴いた時のアコースティック色の強いアレンジの方が好きだと思っていたけれど、ずっと聴いてるうちに音源の方の音数が増え、華やかで幸福感に満ちたヴァージョンも大好きになっていた。

 そしてMV。MVは"Change Of Heart"の続編とも言われており、"Change Of Heart"では彼女を喜ばせようとするも空回りしてしまいその人を失ってしまったピエロが、" I'm In Love With You"で彼女をもう一度見つけ出し、再び恋に落ち、最後には化粧を落とし素顔を見せあう。
 素直になれなかったピエロが、本心を打ち明けることでもう一度心を通わていくような展開が、好きな人にこそ好きと言えない自分には見れば見るほど泣けてくる。正直になったからと言ってハッピーエンドとは限らない、皮肉にも映るそのエンディングも好きだ。自分は悲観主義者だから。でもこんな風に素直になれたらいいなと思ってる。

Heartbeat is coming in so strong

Oh, if you don't stop

I'm gonna need a second one

 

Oh, there's something I've been meaning to

Say to you, baby (Hold that thought)

Yeah, there's something I've been meaning to

Say to you, baby

But I just can't do it

What a call, moving in

I feel like I can loosen my lips (Come on so strong)

I can summarise it for you

It's simple and it goes like this

 

I'm in love with you

I'm in love with you

I'm in love with you

I'm in love with you

 

I'm in love with you

I'm in love with you

I'm in love with you

I'm in love with you

 

She's got her broadsheet

Reading down the list of the going wrongs (Yeah, yeah, yeah)

I'm getting no sleep

Tossing and turning all night long

 

Oh, there's somewhere I've been meaning to

Take the conversation (Hold that thought)

Yeah, there's somewhere I've been meaning to

Take the conversation

But I just can't do it

 

You show me your black girl thing

Pretending that I know what it is (I wasn't listening)

I apologise, you meet my eyes

Yeah, it's simple and it goes like this

 

I'm in love with you

I'm in love with you

I'm in love with you

I'm in love with you

 

I'm in love with you

I'm in love with you

I'm in love with you

Yeah, I'm in love with you

 

Yeah, I got it! I found it!

I've just gotta keep it

"Don't fuck it, you muppet!"

It's not that deep

Well, I've been counting my blessings

Thinking this through just like

"One, two, yeah, I'm in love with you"

 

I'm in love with you

I'm in love with you

I'm in love with you

 

I'm in love with you

I'm in love with you

I'm in love with you

I'm in love with you

 

鼓動が速くなる

もし君が止めてくれないなら

別の誰かが必要だよ

 

ずっと君に言いたかったことがあるんだ(想いを抱えたまま)

ずっと君に言いたかったことがあるんだ

でも僕は言えないまま

 

動き出してるんだ

口元が緩くなってくる(もう止められない)

簡潔に言うとね

それはシンプルで、こんな感じのことなんだ

 

君に恋をしている

君に恋をしている

君に恋をしている

僕は君に恋をしているんだ

 

彼女は新聞を手に入れて

間違いだらけのリストを読んでいる

眠れないんだ

一晩中寝がえりを打っている

ずっと君に話したかったことがあるんだ(ずっと)

ずっと君に話したかったことがあるんだ

でも僕は話せないまま

 

君は女の子特有の駆け引きを見せる

僕にはそれが何かわかるかのように(僕は聞いちゃいなかった)

謝るよ 目と目が合う

それはシンプルで、こんな感じのことなんだ

 

君に恋をしている

君に恋をしている

君に恋をしている

そう、僕は君に恋をしているんだ

 

わかったんだ!見つけたんだ!

諦めないで

"後悔するなよ 愚か者”

そんなに難しいことじゃない

呼吸を整える 君のことを想いながら

こんな感じさ "1,2 そう、僕は君を愛してる!"

 

君を愛してる

君を愛してる

君を愛してる

僕は君を愛してるんだ

 「I love you」ではなく「I'm in love with you」というのも好きだ。「愛に包まれてる」ようなイメージ。この曲を聴いている時に感じる切なさと温かさは、好きな人のことを考えている時の気持ちとすごく似ている気がする。好きな人がこの曲を聴いてくれたら嬉しい。こんな風に想っているんだと気づいてほしい。そしてあわよくばこの曲を好きになってほしい。素直に気持ちを打ち明けられない分の想いを、この曲に代弁させようとする自分が臆病な人間だってことはわかってる。

 来年の4月と言われている来日公演。その時はまたThe 1975を見れたらいいな。そして願わくば、いつか好きな人と並んでこの曲を聴くような日がきたらいいなと思う。まあ素直になれたからといって、ハッピーエンドが待ってるとは限らないんだけれど。

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